摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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11月のひとこと

●本当に強いのは?
ある組織で部外カウンセラーとして働いています。カウンセリング室には時々レジリエンス(逆境力)の強い方が訪れます。
先日お会いしたAさん。彼は「今度異動があるときは○に行きたい。○はとても過酷な場所だと聞いています。そこに行った人はみんな病んでしまうらしいから、誰も行きたがらない。僕はそういうところにこそ行ってみたい!そこで、自分がどうなるか試してみたい」とのこと。
誰もが嫌がる場所に敢えて行きたがる強い好奇心、逆境力、そして自信。Aさんにはこれら全てが揃っています。
「怖くないんですか?」と聞くと、「うーん、なんか大丈夫な気がしちゃうんですよね~。今までもなんとかなってきたし」と笑いながら答えるAさん。これは、強い安心感が土台にある人が極々自然に言う言葉です。
不安感を土台として生きている私には絶対に言えない、思えない言葉です。私だったら、「無理!無理!そんなところ絶対に行きたくない!」と泣いて喚いて、行く前に病んでしまうでしょう。
十人十色。みんな同じタイプでは、人類は生き残れません。どんな人が生き残るかはその時になってみないと分かりません。すぐにパニックに陥る私のような怖がりな人ほど意外と生命力は強いんじゃないかなと思います。不安症の人のライフスタイルは、アクティブに過ごす人の何倍も事故やケガに遭う割合が低いですからネ。いざとなったら、どんなことをしてでも生き残ろうとしそうな自分が怖いです^^;

●生きていても全然楽しくない時は、
他人の目が気になり出すと、何をやっても楽しめなくなります。他人は自分のことをどう思っているんだろう?という思いが強まり、生きているのが楽しくなくなります。すると、朝起きるのが辛くなります。どうせまた生きているのが辛い1日が始まるから、、、
と、ここでいきなりペンとノートを用意します。ノートを開き、自分がやっていて楽しいなと思うことを書いていきます。どんなに小さいことでもいいので、とにかく自分が本当に楽しいと思うことだけを書いていきます。思いついたら書く。「ノートじゃなくてスマホでもいい?」と聞かれたことがありますが、スマホではなく、ノートに書いてください。書く方が脳に伝わりやすく、気づくことも多いからです。
私の場合、最初に書けたのは、「料理」「好きな映画を見る」だけでした。でも段々増えていきました。書いていけば増えます。「あ、好きなドラマを見るのも好きだな」と思い、「好きなドラマ(録画)を見る」を付け加えました。そのうち、今まで気づかなかったけど案外好きかも、、、と思うことも出て来ました。恥ずかしいから教えないけど、それは私が我を忘れて楽しめること。幼いころから好きだったことです。
こうして、楽しいことを書いていくうちに、嫌いなことも分かり始めました。例えば、犬自体は大して好きじゃないけど、うちの愛犬は大好きなこととか(笑)じゃぁ、なぜ愛犬のことは大好きなのか。こうして考えながら、自分の好きなことが分かり始めると、他人の好きなことも尊重できるようになります。
私は野球に全く興味がないのですが、広島カープの大ファンだというクライアントの方の話に聞きながら、広島カープを応援する彼のことを応援する気持ちが強まりました。
好きなことがあると、自分を肯定できるようになります。なぜならば好きという感情自体が、既に自分を肯定しているから。逆に、好きなことが何もないという人は、自分を否定していることになります。だから生きているのが辛いのです。
生きていても全然楽しくないと思ったら、自分が本当に楽しいと思うことを書いてみてください。
「楽しいことなんて何もない!」とバサッと言い切っちゃう人は、尊敬する人のことを書いてください。書いていくと、自分がどういうタイプの人が好きなのか分かります。自分のこだわりや信念(こうあるべき思考)も分かるかもしれません。
次に、いつも接している人たちの良いところ・優れているところも書いてみましょう。仲の良い人だけではなく、苦手な人や嫌いな人の良いところ・優れているところも頑張って書いて見てください。
クライアントの方で、殺したいほど憎んでいる上司の良いところや優れているところを悶絶しながら無理にでも書いていたら、、、自己否定も他者否定もしなくなっていった!!と、とても驚かれていた方がいます。そうなんです。そうなるんです。
他人の目を気にせず生きている人っていますよね。そういう人は得てして物事を肯定的に捉えています。これの逆バージョンが(ペンとノートを使って)嫌いな人を含む全ての人や物事を肯定していく作業です。これを継続していると他人の目を気にしないようになります(^_-)☆
物事の見方は思い込みに他なりません。ならば、大切なのは「どう思い込むか」です。
ノートの書き方のコツは何の期待も持たないことです。「ノートを開いて書く」ことが当たり前になった頃、何らかの気づきや変化があるはずです☆彡

●秋が深まり、深読みも深まる!?
相手の気持ちを深読みしてみたところで良いことはありません。相手の気持ちを直接確かめずして、相手のことを勝手に理解しないように常日頃から心掛けておきましょう。
それでも、他人の目や気持ちが気になってモヤモヤが溜まってきたときは、ぜひその思いを放ちにカウンセリングにいらしてほしいです。
自分の心の内をカウンセラーに受容・共感してもらうことによって、その体験(安心、安堵、静穏)が記憶に組み込まれ、過去の出来事の苦痛を緩和する形で、あなたの記憶は上書きされます❤不安を安心に替えていくと自然にレジリエンスも高まります^^
今月も皆さまといろんなお話ができるのを愉しみにしております。どうぞよろしくお願いします。

2018年11月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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