摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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4月のひとこと

●認知療法(決めつけない考え方)
 仕事柄、いろんな方とお会いします。その中で痛感したことが1つあります。それは私たちは他人の言動をどうしようもないくらいに主観的に受け取っているということです。
実は、私たちは主観を「これは主観(自分だけの考え)なんだな」と気づくことがなかなかできません。当然、主観から生じる固定観念に気づくことは更に難しくなります。
 自分と全く同じ思いや考え方をしている人はこの世の中に自分しかいない。そう考えてみれば、他人の言動に「なんで?どうして?」と思うのも当然です。だけど、それは相手も同じ。私の常識は他人の非常識かもしれないし、その逆も大いにあるのです。なのに「ふつうはこう考えるよね?」とつい自分の主観を押しつけてしまうから、自分や相手に不快な思いをさせてしまうのです。
 主観の押しつけを偏見といいます。偏見の温床ほど怖いものはありません。偏見をなくすには、まずは自分の偏見に気づくことです。「人と自分は違う」 ひとりひとりがこう思えただけで偏見は減るし、なによりも人を許せるようになるので自分の気持ちが楽になります♡
 以前の私は○か×かの二極端な考え方しか持っていませんでした。でも私が持っていない考え方をたくさん持っている△(中庸)タイプの主人、友人、知人との会話の中で「人の数だけ、いろんな捉え方があること」に気づかせてもらいました。辛い気持ちを他者に共感してもらえると安心できますが、時には自分とは違う意見や捉え方を述べてもらう方が納得できて気持ちが楽になることもあります。 
 私はいろんな体感をすることで少しずつ行動や考え方を増やしていくことができましたが、これとよく似た療法があることは昔から知っていました。認知(行動)療法です。摂食障害に悩んでいたころに何度か受けたことがあります。自分でも本やセミナー、学校でさんざん勉強しました。でも、認知療法に限らず、人から習って覚えることは頭では理解できるのですが体感できていないのでなかなか身につきませんでした。体験・体感に勝るものはありません。大切なのは頭ではなく、心が納得できるかどうかです。

 カウンセリングではどうぞ何でも気軽にご相談・ご質問ください。様々な療法を取り入れつつ、難しい言葉は使わずにわかりやすい言葉を使って、皆さんの今に無理のない心にもす~っと入っていく体感的アドバイスを提供させて頂きます♡

2016年4月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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