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ひとこと

人間関係をうまく築いていくためには、自分の心の中を態度に出さないことが大切です

●他人に振り回されやすい人は、
人間関係にいつも悩んでいる人は、他人に振り回されやすい人です。「他人に振り回されやすい人」は「相手にやたらと近づこうとしてしまう人」でもあります。

相手に近づけば近づくほど、自分から自分の内面を相手に見せていくことになります。これによって、自分の心の内を相手に簡単に読ませてしまいます。相手に読まれるというよりは、あなたが相手に読ませてしまうのです。

●なぜそんなに近づこうとするのか。
それは「距離が近ければ近いほど、人間関係は上手くいくはずだ!」という思い込みがあるからです。
相手の態度に不安や不快を感じた時もそうです。「もっとちゃんと私のことを分かってもらえたら、誤解も解けるはず!」と思い込んでいるため、相手に歩み寄っていって、自分の気持ちを全部見せようとします。その結果、相手に振り回されるはめに💧
相手に振り回されているというよりは、自分で自分を振り回してしまっているんですけどね。

相手の人は、あなたの態度に不安や不快を感じた時は「ちょっと距離を置いてみるか。そしたら誤解も解けるかも」と思っているかもしれません。
そんな時に、あなたがぐいぐいと近づいてくれば、相手の顔に不安や不快感(戸惑いの様子)が出てしまうはず。それを見たあなたはますます不安になり、もっとぐいぐい近づきたくなるという負のループ

相手に好かれているかも!と感じた時も、同じことが起こります。
他人に振り回されやすい人は、相手に好かれているかも!と感じた瞬間から「嫌われたらどうしよう💦」という呪縛を自分で自分にかけてしまい、やっぱり相手に歩み寄っていこうとします。

相手の人は、あなたに好かれているかも♡と感じた瞬間から安心し始め、連絡の回数を減らすかもしれません。でもそれをあなたは、嫌われたのかも!と捉えてしまう。相手に振り回されやすい人は、そうやって自分で自分を振り回してしまうのです。

出会いは別れの始まりでもあります。好かれよう好かれようとすれば、自分に無理をしてしまい、かえって早く別れの時が近づいてきます。
「好かれる、嫌われる」は相手の思いであって、自分には関係ないこと、どうしようもないことです。私は「どんな時も自分で自分を楽しませられたらそれでいい」と心しておく。そうすれば、相手に振り回されずに済み、丁度良い距離感でお付き合いができると思います🌸

●みんな仲良く過ごしましょう♪
私たちは小さいころから「みんな仲良く過ごしましょう」と教えられて育ちます。人に振り回されやすい人は正直で優しい人なので、相手と距離を置くなんて「相手に悪い」と思ってしまうんですね。
でも、距離を置くことは決して悪いことでも悲しいことでもなく、ただ単純に、そういう「適切な判断」に至っただけです。もう大人なのですから。

●人間関係は距離感が全て
人間関係は、心理的&物理的にも距離を取ることで、状況が改善するケースがほとんどです。
距離が近い方がいい!離れ過ぎたらだめ!というものではありません。人間関係は、自分が心地いいな☺と感じる距離感を、その都度探りながら調整していくものです。離れているから仲が良いって関係もありますよね。

では、どうやって相手との適切な距離感を量ればいいのでしょうか。
距離感をうまく取れない人は、両極端な考え方をしていることが多いです。相手に嫌われるか嫌われないかでジャッジしてしまうのです。まずはこのジャッジをやめましょう。好きか嫌いかを拠り所にせず、「ふつう」に見る意識を持つようにするのです。こうすることで、好きだから(嫌いだから)、だからこうしなくちゃ!という余計な負担を減らせます。
相手のことを「ふつう」に見ることは、相手に振り回されないため、舐められないため、心の中を見透かされないための最初の1歩でもあります。

●相手よりほんの少しだけ上に立つ意識
振り回されやすい人は、無意識に相手より下に立っています。相手がいる場所よりも1、2段、酷いと5段ほど下に立っているのです。
この位置に立つと、自分が持っている箱の中身が、相手に丸見えになってしまいます。つまり、相手に自分の心を見透かされる確率がぐっと高まってしまうのです。

これを防ぐためには、常に、相手よりも自分がほんの少しだけ上に立っている「つもり」でいることです。相手よりうんと上に立っているつもりになると、威圧ぶって見えてしまいます。これを「マウント」というのですが。

●右手に優しさ、左手に威圧感ぽさを
他人に振り回される人は優しい人なので、両手のどちらにも優しさだけを持っています。一方、他人に振り回されない人は、右手には優しさを、左手には威圧感(オーラ)を持っていて、どちらの手も上手に使いこなせる両利きさんです。
威圧感(オーラ)は自分を守るために培った技術です。相手を本当に威圧するのではなく「威圧感のベールをまとう」ようなイメージでいることです。

コツは、先にも書いたように、相手より1段程度上に立つ「気持ち」でいることです。このイメージを持っていることが、ふんわりと威圧感のベールをまとっていることになります。
この意識を持ったまま、相手に優しくすれば、あなたも威圧感(オーラ)+優しさの両利きさんになれます✌これは、相手にマウントを取られないためにも大切なことです。

優しいだけの人は、その優しさがその人の「ふつう(当たり前)のこと」なのだと相手に思われてしまいます。
でも、威圧感のベールをまといつつも、時に人に優しくできる人は、その優しさを有難がられるし、信頼されるし、高く評価されるようになります✨
誰にでも無防備に心を開いて、無邪気に笑って愛されるのは許されるのは、赤ちゃんだけです。いい大人がこれをするとイタイし引かれるし、そして舐められます。

●情報提供は小出しする(give&take)
「自分のことを分かってほしい!」という思いが強いと、どうしても自分を相手より1段低い立場に置いてしまいます。
この位置にいると、持っている箱の中身が相手に丸見えになってしまう・・・んでしたよね。つまり自分の情報をむやみに相手に渡してしまうことになるのです。自ら率先しては箱の中身を見せる人もいます。これでは、相手は積極的にあなたに関心を持つ必要がなくなってしまいます。
ではどうしたらいいかと言うと、「自分のことを分かってほしい!」ではなく、「相手のことを知りたい!」という思いを持ち続けることです。そうすることで、結果的にはバランスの取れた対話が出来て、お互いにとってwinwinな心地良いひとときになります。この方法は、キャバ嬢の接客の基本中の基本だそうです(*´ε`*)

●アフターフォローは不要
距離を置いた後や断わりを入れた後も、相手の顔色を伺っていては、今までの勇気や努力の意味がなくなってしまいます💦もし相手が不機嫌そうに見えても、それは「相手の問題」です。
そんな時も威圧感のベールをまとうことを忘れずに、相手より1つ上の位置に自分を置く気持ちでいてください✨ あなたの内心はドキドキハラハラでも、何もなかったかのように何も気にしていないように、堂々と振る舞いぶりましょう!

●最後に
若かりし頃の私は、学校や仕事が終わるころには頬っぺたが頬が痛くて痛くて、両手でよく頬をさすっていました(苦笑)
なぜ頬っぺたが痛いかと言うと、1日中ずっと笑顔でいたからです。自分に自信がなくて、いつも自分から相手より何段も下に降りていって、相手を見上げて愛想笑いしながら、自分の箱の中身を全部見せてました。
自分から「どうぞ私を蔑んでください」ってお願いしていたようなもんだなぁ💧と、今ならよく分かります😢

皆さんも、人間関係にいろいろ悩まれていると思います。でも、自分の捉え方や言動をちょっと変えるだけでも、関係性は変わってきます。

私との対話では、頭を使わずにあんなこともこんなことも全部お話ししてほしいです☺話すことは離すこと。話すことで、悩みそのものから距離を置くことができて、今のご自分を俯瞰して見ることができるようになります。
カウンセリングはそのための場所です🚻

皆さんとお会いできるのを、いろんなお話ができるのを、いつも愉しみにしております♡

令和4年9月16日
産業カウンセラー 摂食障害カウンセリング
あや相談室主宰 長谷川あや

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