摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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8月のひとこと

●感謝の気持ちを伝える☀

ちゃんと「ありがとう」が言える人って、男女年齢問わずすごくステキだなと思います☺

どんな人も、他者から認められたい願望を持っています。なので「ありがとう」の気持ちをちゃんと伝えることには大きな意味があります。

みんなに認めてもらわなければ!と躍起になるよりも、頑張って感謝の気持ちを伝えた方が、周りに助けてもらいやすくなります。

人間関係が希薄化している今、電話でもメールでも手紙でも「ありがとう」のひとことが相手の心を掴んで和ませます☘                                                  安心感のクラスターなら大歓迎ですよね♡

●「唯一」と「一番好き」は全然違う
「〇がないと落ち着かない💦」「〇がないと生きていけない💦」と思うのであれば、それは依存です。「〇があると楽しい♪」と思うのであれば、それは楽しみです。

渦中にいたころの私にとって、食べることは唯一の楽しみでした。唯一とは「それしかない」ということですから「依存」です。依存って楽じゃありません。するのもそれを認めるのも辛いです。

数年前まで、「私が死んだら、お花ではなくてお菓子をお棺に入れてほしい」と半分本気で家族にお願いしてました(笑)でも先日、「お菓子よりお花がいいなー」って思っていることに気づきました。今も食べることは大好きです。一番好きです♡でも、もう食べることが「唯一の楽しみ」ではないんだなーとしみじみと思いました。

じゃぁ、他にも楽しみがたくさんできたのか?と言うと、楽しみというよりは、「ま、いっか~」と思うことが増えました☺今も昔も趣味と言えるようなものはありません。ただ、好きな時に好きなことをブログを書いたり、ネットフリックスをだらだらと観たり、読書をしたり、若い子のいないプールで10分だけのろのろと泳いだり。

なんでもいいと思うのですが、とにかく自分で自分をホッとさせられる時間が増えた(許せるようになった)ことは間違いないです。これらは摂食障害を克服するために何よりも大切なこと(試練であり訓練)だったと思います。

●ふつうの人(約8人/10人)は、反省と「嫌われたくない」という恐れが紐づけされていない

ふつうの人(自己肯定感がある人)は、何かあった時はまず自己弁護の気持ちが湧いてきます。
例えば、仕事のミスを上司に怒られた時、「新米なんだからしょうがないじゃん!」とか「この人、アンガーマネージメントができてないなぁ。奥さんとケンカでもしたのかなぁ?」と内心思いながら、真面目な顔をして「すみません」と言います。この後に、「上司に嫌われてしまったかも💦」「このままだとクビになってしまうかも💦」という強い恐れが続くことはありません。

でも、自己肯定感の低い人は事あるごとに、自責や反省に恐れが連なって出てきます。トラウマがそうさせているのです。あなたの過去に、反省するだけでは許されなかった辛い経験があるはずです。

大人が子どもにしてあげられることは、「安心して失敗できる環境の提供」です。これをちゃんと提供していれば、子供は自尊心と自己肯定感を育み自立した大人になります。

ところが、失敗すると不安になる環境で育ってきた子供は、失敗することを極度に恐れます。失敗は絶対に許されない!!と思ってしまいます。このトラウマがあると、いつも相手の顔色を伺ってしまいます。
自分と相手との境界線がはっきり引けず、つまり「私は私」「相手は相手」という考え方ができないため、負の思い込みをいつまでも引きずってしまいます💧

周りに「そんなに気にしなくていいよ」と言われても、「みんなはどうして気にせずにいられるの?」と思ってしまいます。あなたのそういう弱さを見抜き、NO!が言えないあなたを自分の都合のいいように使う人もいます。

●安心して失敗できる環境を見つける
そもそも誰もあなたのことを嫌っていません。あなた自身がそういう自分を嫌っているだけです。相手に責められている!と思うならば、それはあなたがそういう自分を責めているからです。つまり、全てはあなたが起こしていることなのです。

じゃぁ、どうしたらいいかと言うと、やはり自分で自己肯定感を高めていく必要があります。今日は、否定的な自己評価を肯定的に換えるために今すぐできる「褒め癖」についてお話します☀

自己肯定感が低い人は、当然のことながら自分を褒めることができません。クライアントのAさんもそうでした。

電話カウンセリングのご予約フォームから頂いたAさんのコメントに、「自分の良いところが全く分からないです」と書いてあったので、「他人からなんていわれたら嬉しいか、ホッとするか。その言葉をカウンセリングする前までに5つくらい考えておいてほしい」と返信しました。

Aさんは言われた通り5つの「自分が言われたい言葉」をメモしておいてくれました。これらの言葉を考えるのに何時間もかかったとのこと。

カウンセリングの中で、私はその言葉を1つ1つAさんに伝えていきました。(事前に、どの言葉もAさんが言われて嬉しかったり安心する言葉なのだから、否定せずにちゃんと受け止めてほしいとお願いしました)

「汗かいちゃいましたっ」「泣きそう~」「悶絶っ」と戸惑ったり照れたり、否定しそうになりながらも「でも、はい、ありがとうございます!」と1つ1つの言葉をちゃんと受け止めていくAさん。Aさんのように素直な(オープンマインドの)人は回復も早いです♡                                          私自身も自分から褒められているような感覚になり元気になりました。相手に向けた言葉って自分にも向いているんだなーと思いました♥どんな言葉もね。

その後もAさんは、「誰かに嫌われたかも・・・💦」と不安になった時は手帳を開いて、5つの言葉を読みながら不安を和らげる癖をつけていきました。癖にするには、ゲーム感覚というか、それを面白がる・楽しんじゃうことが大切です✌

言われて嬉しい言葉は人それぞれ違うと思います。
皆さんは、人からなんて言われたら嬉しいですか?元気が出ますか?照れちゃいますか?ホッとしますか?Skipしたくなりますか?そんな言葉をぜひご自分に言ってあげてください☺

私からもぜひその言葉を言わせてほしいです。よろしければ、カウンセリングでそれらの言葉を書いたものを見せて頂ければと思います📝他にも、カウンセリングでしてほしいことがあれば遠慮なく言ってください。

今月も皆さまといろんなお話ができることを楽しみにしています。
猛暑が続きますがくれぐれもご自愛ください🌻

令和3年8月3日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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