摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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3月のひとこと

摂食障害に悩む方に多く見られる共通点として、「自律性が高い性質」「自己肯定感が低い」ことがあります。

自律性が高ければ高いほど&自己肯定感が低ければ低いほど、自分を無価値な人間だと思い、自分を嫌うようになります。
逆に、自律性がそれほど高くなく&自己肯定感もそれほど低くなければ、症状も軽く回復も早いです。

●自律性の高い性質
自律性とは、文字通り「自分を律する性質」のことです。
自ら立てた規範を元に行動したがり、その行動の語尾には必ず「~べき」がつきます。

中には、なぜそこまでストイックにやり続けなければならないのか自分でも分からず、かといってそれを止めることもできず、やることすべてに「べき」がつき、苦しんでいるクライアントの方もいます😢
周りの人たちが要領よく余力を残しつつこなしていく仕事を、彼女はいつもMAXの力を注いでやっているのでものすごく疲れます💧だからいつもイライラピリピリしています。要領よくやっている人たちのことがむかついて仕方ありませんが、みんなに嫌われたらおしまいなのでいつも笑顔です。

彼女のような人たちに共通するのは「自分という存在がひどく無価値で卑小なものである」と強く思っていることです。
彼女たちの話を聞くと「ありのままの自分では絶対に愛されない」という強烈な恐怖を伴う感覚をずっと抱え続けて生きていることが分かります。
どうしたら今より生きやすくなるのでしょうか。生きやすくなるとはどういうことなのでしょうか。

●人生障害
私が、冷静に自分の過去を振り返られる今になって思うのは、私の人生において最も大きな障害は「罪悪感(自責)」だったんだなということです。薬を飲んでも消えない、楽しい時間を過ごしても消えない、この罪悪感は一体どこから湧いてくるのか?
この罪悪感が、自分に内在する母性が大きく関係していることに気づいたのは最近のことです。夫と話していて気づきました。

自己肯定感の高い人は、何をするにしても自分の中の母性が自分をやさしく見守ってくれています。
例えば、疲れた時に「それ以上無理しないで」と言ってくれたり、落ち込んだ時に「大丈夫だよ」「しょうがないよ」と言ってくれます。ちょっと食べ過ぎたり太ってしまっても「気にしない、気にしない」って言ってくれます。この内在しているやさしい母性が「自己肯定感」のベースにあるのです。

でも、自己肯定感の低い人の中にある母性は違います。見守るどころか常に監視しています。
「何やってるの?」「それでいいと思っているわけ?」「甘えるな」「怠けるな」「調子に乗って」「うぬぼれてるでしょ?」「気を抜いたらダメよ」って言ってきます。この内なる母性がとにかく厳しいんです。ものすごく辛辣で痛烈です💦だから、何をやっても罪悪感に苛まれるのです。「自己否定感」のベースには必ずこの内なる厳しい母性があります。
この内なる母性には抗うつ剤も抗不安薬も、とにかくどんな薬も全く効きません。そういう問題じゃないからです。

●罪悪感から解放されるためには、
(あなたが嫌っている、知らない、認めていない、信じていない)あなたの良いところを認めてくれる人や場所との出会いしかないと思います。
利害関係のない医師やカウンセラーを始め、習い事、ボランティア、バイト、お気に入りのカフェ。誰でもなんでもいいです。だって出会ってみないと分からないから。

私の場合、住み込みのバイトで出会ったおばちゃんおじちゃんがもう最高に良かったです。「このままでいいんだ」と私に生まれて初めて思わせてくれた人たちでした。皮膚科の先生や鍼灸師の先生も良かったなー。絶対的じゃなくて、なんとなーく「いいな~♪」って語尾がのびて♪がつく感じ。間違っても「~べき!」はつかない人たちです。

数打ちゃ当たります♡必ず安心できる人と出会えるし、自分に合う人合わない人も分かってきます。
あなたが安心できる人は、自己肯定感があって「~べき」がない人です。つまり鈍感よりな人たちです。
そんな人いるの?と言う人もいますが、はい。たくさんいます。羨ましいことに世の中にはそういう人の方が私たちよりもはるかにたくさんいるんです。だから、あきらめずに数打つ気持ちでいれば必ず出会えます☺

逆に、一緒にいると自分を責めたくなる人や場所や情報から逃げることも大切です。
ただ、いざそうしてみようとするとこれがとても難しいことが分かります。だって内なる厳しい母性が、自分を大切にしようとするあなたを全力で非難し邪魔してくるから。「逃げるわけ?」ってね。幸せになりたいだけなのに。内なる母性がそれを許してくれません。

あなたを認めてくれる人に出会えると、(なんの苦労もなく)自己肯定感を持っているその人がすごく羨ましくて恨めしくなってきて、そういう人たちを避けたくなってしまうかもしれません。でもそれも内なる母性のせいなんです。内なる母性の洗脳を解くためにも、罪悪感に苦しんでいる方はぜひカウンセリングにいらしてください。

以前は自己肯定感マイナス100くらいだった私ですが、今、自己肯定感度チェックをすると「ふつう以上」と出ます。
とはいえ、今でも不要だなと思う罪悪感を多々感じることがあります。やはりネイティブの人(自然に自己肯定感を育んでこれた人)のようにはなれないんだなと思います💦大人になってからゼロから学び始めた英会話と一緒です。
だから、ネイティブさんが羨ましくなる思いは今もあります。でもそれでもいいんです。別に彼らと対等になることや勝つことが目的ではないので。

自己肯定感を高めていく目的はただ1つ。自分の内なる母性があなたが安心したり幸せになることを邪魔しない、つまり罪悪感(自責)から解放されることです。
そしてそれが「人生障害(摂食障害を含む)」の卒業へとつながっていきます🌸

●摂食障害の治し方は自然治癒が一番多い
摂食障害を克服した人たちに「どうやって治ったの?」という質問の答えで圧倒的に多いのが、「自然に治った」「気づいたら治ってた」です。
自然にとは、ありのままってことですよね。つまりそれは、他者から自分が受け入れてもらえていえることを実感し、心を開き、「ありのままの自分」でもいいんだという思いを持てるようになっていく中で、症状が緩和していったということです。

クライアントの方の中には「あやさんのお陰で☺」と言ってくださる方もいますが、私は皆さんのその時々の気持ちに寄り添い、共感し続ける仕事をしているだけです。つまり、その時々の自分の気持ちをカウンセラーの私に打ち明けることで、自己肯定感を高めていこうとしている皆さん自身の治癒力のお陰なんですよーーって言いたいです♥

カウンセリングにはお金がかかります。自分を大切にすることにお金や時間をかけることを、自律性の高い性質や、内なる厳しい母性は嫌がります。それでもカウンセリングにいらしてくださる皆さんは、自分の意志で確実に自己肯定感を育んでいるんです✌そのことをしっかり自覚していてほしいです。

もし内なる厳しい母性があなたに重い罪悪感を背負わせようとしても、「私は何も悪いことはしていない」「こうしたいからこうした」「こうしたくないからこうしない」と思えるようになってほしいです。これは訓練あるのみです。慣れるまで大変だけど、ネイティブじゃないのだから仕方ありません💦

「自分のことを何でも話せるのはあやさんしかいない」とおっしゃる方も多く、とてもありがたく感じています。私にも何でも話せるカウンセラーがいます。その方が「いる」というだけで何かあった時の安心感が全然違います。これは、ストレス解消法があると思うと、ストレスが減るというのと似ているなと思います。←今日のブログに書きました。

ちなみに、症状が軽減したり摂食障害を卒業しても、性質は変わらず、つまり自律性が高く現状に不満を持ちやすい傾向は持続していきます(苦笑)。少なくとも私はそうです。でもそれでいいんです。「それでいいよ」と、自分の中に内在している母親が言ってあげられるようになれば、もう全然それでいいのです。

●Pay forward
ネット上の匿名による誹謗中傷が問題視されていますが、その一方で、見ず知らずの人の優しいコメントが連なっているのを見つけて心がジーンと温かくなることもあります。これはネットならでは良さだなと思います。

こういうことができるのって共感性の高い人だと思います。うちの夫は絶対にしない、見もしないし、見ても感動もしないもん(笑)
傷つきやすい分、傷ついている人の気持ちが分かる。分かるからこそもらってしまう、疲れてしまうこともあるけど。しかも、こんなときも自律性や内なる厳しい母性が出てくるしね💦

そんなときは、やっぱりネイティブ自己肯定感の高い人の意見はとても参考になります。独学で自己肯定感を学習していった人では分からない、知らない考え方や捉え方を教えてくれるからです。

ネイティブな私の夫曰く、誰かを助けたいと思った時に出すのは、自分の持っている力の2割でいいらしいです。ネイティブはそうしているそうです。たったの2割?え?2割って意味がわからない・・・と戸惑う人ほど、自分の中の2割がどの程度のことなのかを意識してみるといいと思います✨

今月も皆さまといろんなお話ができるのを愉しみにしています。
どうぞよろしくお願いします♥

令和3年3月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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