摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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8月のひとこと

不安と共に
不安は誰もが持つ心の反応です。不安を感じたとしても、その状況に慣れてしまえば気にならなくなるし、状況の変化と共に自然に忘れてしまいます。
不安の本来の目的は、「(不安を感じることで)用心深く先のことを考え、困難に取り組もうとする意欲が沸いてくる」ことです。不安(感情)を受け止めつつ、願望に沿って行動することで私たちは成長していきます。

ところが、不安が強すぎたり不安を長引かせてしまうと、思考が停止して落ち着きがなくなり、やりたいこともできなくなってしまいます😢

実は、『不安』と『願望』は表裏一体の心の反応です。
例えば、他人に嫌われるのではないかという「不安」は、人に好かれたいという「願望」の裏返しです。
「好かれたい」という願望を持っているから、「嫌われたくない」という不安が生じるのです。「痩せたい」という願望と「太りたくない」という不安もそうです。不安だけを排除しようとすれば、逆に不安にとらわれてしまい、願望も叶えられません。

しかし、不安になりやすい人には「願望を叶えるためには、不安を完璧に無くさないといけない!」という強い思い込みがあり、不安の解決を何よりも優先しようとします。そのため、少しでも不安になることがあると、激しく気にして落ち込んで行動や思考がストップしてしまいます。

感情より行動が先
不安をなくしたいならば、その不安をなくそうとするのではなく、その裏に隠れている願望に気づき、それのために今の自分のできること(目的)を考えて行動していくことが大切です。
人間の脳は同時に2つのことを考えることができないため、願望を叶えるための「行動」を始めれば、自ずと不安(「感情」)は和らいでいきます☺

「カウンセリングの予約ができたら安心できた。でも予約できるようになるまでが長く苦しかった」とおっしゃる方は多いですが、これも今のご自分でできることから始めてみよう!と思えたから、不安が和らいだんだと思います♡

不安になりやすい人とは、
完璧を求めている人のことです。完璧を求めているから、些細なことでも気になるし、失敗を恐れて不安になってしまう。そんな「不安になる思考パターン」が習慣化し、不安を感じると無意識にネガティブな未来志向に陥ってしまうのです。

「どうせ」「やっぱり」「いつだって」「絶対に」などのダメ出しの思い癖や口癖がある方は要注意です。そんな方は下記のエクササイズを繰り返し行って、無意識に続けてきた「不安になる思考パターン」を変えていってほしいと思います。

不安を感じたら、このエクササイズをする!と決めて、それ用のノートを用意しておくといいと思います。繰り返しエクササイズをしていくことで、少しずつ不安に煽られなくなっていきます。

「事実と虚構を分離するエクササイズ」
*虚構=現実にはないものをあたかも現実であるかのように組み立てること。

①心の中にある不安の声を観察します。

②紙に、次の〇〇を埋めて書きます。「今、私が特に不安を感じているのは〇〇です」。
〇〇を埋めるときは、不安に焦点を絞った正確な文章にします。できるだけ詳しく、あなたの頭の中をぐるぐる巡っている不安に対するすべての思考を書いてください。

例文:今、私が特に不安を感じているのは、夫のボーナスの支給額が減ったことです。この先、夫の仕事が減り、リストラに遭わないか心配です。収入が減り、子供の塾代を支払えなくなったら、受験勉強に影響が及ぶと思うと不安で仕方ありません。私のパートをもっと増やすしかないですが、それだけではとてもじゃないけどやっていけない・・・

③②で書いた内容の中にある事実だけを書きます。
例文の場合、事実は、「夫のボーナスが減ったこと」だけです。その他のことは現時点では事実ではないので書きません。

④③で書いた事実にあなたが上乗せした解釈(②で書いた文章の中から、③で判明した事実を除いたことの全て)を書きます。
ここに書いたものの全てが、事実に関してあなたが考え出した虚構です。そして、これがあなたが心の中で増幅し続ける不安(妄想)です。

例文の場合、夫の仕事が減るかもしれない、リストラに遭うかもしれない、収入が減るかもしれない、子供の塾代を支払えないかもしれない、子供の受験勉強に影響が及ぶかもしれない。パートを増やすしかないがそれだけではやっていけないかもしれない」という「かもしれない」の全てが虚構です。
事実と虚構を分離するエクササイズはこれで終わりです。

どんな問題も、未来の可能性は無限にあります。その可能性の中から敢えてネガティブな未来のシナリオを選び、不安を増幅させていくという「習慣」を繰り返さないことです。

私たちは不安になればなるほど、事実と虚構の区別が出来なくなってしまいます。だからこそ、常日頃から事実と虚構を区別する意識(訓練)が必要です。

最後に、大切なことをもう1つお伝えします。
感謝している時、有難いなという思いがある時は、不安や不満は出て来ません。不安や不満を感じたら、感謝の気持ちを怠っているからなんだなーと気づけるといいなと思います。←波長の法則ですネ。

今月も皆様といろんなお話ができることを愉しみにしております♡
どうぞよろしくお願いします♪

令和2年8月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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