摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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8月のひとこと

●自尊心と自己肯定感
自尊心は、自分の人格(人間性)を大切に思う気持ちのことです。自尊心が低いと、「自分は価値のない人間だ」と思い込んでしまいます。一方、自己肯定感は、自分の良い部分を肯定的に認める感情のことです。反対語は自己否定感ですね。
「プライドを傷つけられた!」の「プライド」が自尊心です。「自己肯定感を傷つけられた!」とは言いませんよね。

●自尊心チェックリスト(「ローゼンバーグ自尊感情尺度の10項目」)
当てはまるものが多ければ多いほど、自尊心が低いことになります。
□ 私は自分に満足していない □ 私は自分がだめな人間だと思う □ 私は自分には見どころがあると思えない □ 私はたいていの人がやれる程度に物事ができない □ 私には得意に思うことがない □ 私は自分が役立たずだと感じる
□ 私は自分が、少なくとも他人と同じくらい価値のある人間だと思えない
□ もう少し自分を尊敬できたらと思う □ 自分を失敗者だと思いがちである □ 私は自分に対して、前向きな態度をとっていない

チェックリスト、私もやってみましたがノーチェックでびっくりしました!
と言うことは、私はずっと、自分は自尊心が低いと思い込んでいたことになります(苦笑)
確かに摂食障害に悩んでいた頃は全項目にチェックしていたし、自尊心が低い人の特徴も全部当てはまっていました。そんな私がいつどうやって自分の自尊心を高めていったのか・・・。
「相手を思いやる」という概念がなかった私が、それを1つ1つ苦労して心得ていく中で、自分を思いやる気持ちも芽生えていったのではないかと思います。

●自尊心はいつどうやって作られるの?
私たちがオギャーと生まれて最初にする「自分の存在を人から認められる体験」は親とのふれあいです。
親から唯一無二の存在として大切に育てられ、その愛情をしっかり受け止められれば、自ずとあるがままの自分に誇りを持つようになります。これが「自尊心」です。
自分の存在を否定されたり無視されたり、他人と比較されたりすると、自尊心は深く傷つき、その後の形成もうまくいかなくなるようです。

●自尊心が低いと
自尊心が低いと、自分の価値を理解できず、自分を価値のない人間だと思い込んでしまいます。自分を否定的に捉えているので、自信も持てず、他人との信頼関係も上手く築くことができません。

●自傷
自尊心が低いと、生きづらさ、生き苦しさを感じるようになります。例えようのない激しい怒りや絶望感(どちらも寂しさや孤独の2次感情です)が突如沸いてきます。これらの感情から逃れるために見つけた自傷行為(悪者)が拒食や過食だった場合、摂食障害という依存症に陥ります。

●摂食障害の原因は親子関係にある
親子関係に問題があった人が親を恨みたくなる気持ち、分かります。私も(心の中で)さんざん親を恨み、責めましたが、摂食障害は一向に良くなりませんでした。

●自尊心は自分で育てられる
これから先の人生を生きやすく、幸せを感じやすくするためには、親子関係の中では育めなかった自尊心や自己肯定感を、自分で意識して高めていく必要があります。これらを高めていくと、摂食障害は悪者としての役割を終え、症状も自然に消えていくのです。

●私にとって「摂食障害」とは
親子関係で学べなかった「愛情、思いやり、自信、自尊心、信頼関係」を、1から学び直すための、人生の大きな試練(課題)だったと思います。
長く苦しい闘病生活でしたが、その中で出逢えた方たちのお陰で、まずはその概念すら知らなかった「自分を大切にすること」を、次に「相手を思いやること」を、自尊心と自己肯定感の高い人たちの真似をしながら、少しずつ自分の中に取り入れていきました。

嫌なことがあっても、立ち直りがとても早くなったのは、自尊心や自己肯定感をちゃんと持てるようになったからなんだ!と分かったのは、つい最近のことです。
「そういえば、私も落ち込んでも立ち直りが早くなってきたかも・・・♪」と思われた方は、あなたの自尊心や自己肯定感が高くなってきている証拠です!そして、それは摂食障害の卒業が間近だというコトでもあるのです☆彡

●自傷する人の最大の問題は
「辛い時に人に助けを求めないこと」です。自尊心が低いと、誰に相談しても無駄、意味ない、もっと嫌われる、バカにされる、笑いものにされるなどという諦めの感情が強くなります。だから1人で悩み苦しむしかないのです。
確かに、利害関係のある家族、友人、知人などに相談した場合、リスクが全くないとは言い切れません。まずは、あなたと利害関係のないカウンセラーに打ち明けてみるのが最適かつ無難だと思います。

カウンセラーは、クライアントの方のお話や気持ちをしっかり受け止めるのが仕事です。どんな話でも歓迎ですが、あなたが今一番困っていることも話せる範囲でいいので話してほしいです。
話す(放す)ことで、「気持ちが軽くなった」「今の自分でいいんだと思えた」「気持ちの整理ができた」などという安心体験をしてもらいたいなと思っています。
この体験を繰り返すことで、自己肯定感や自尊心、自信や信頼関係を高めていくことができます❤
今月も皆さまといろんなお話ができるのを愉しみにしています。

2018年8月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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