摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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7月のひとこと

●自分を優先できない、許せない
摂食障害の人がなかなかできないことがあります。それは「自分を優先できない」ことです。自分を優先することは極々自然なことですが、摂食障害に悩む人の多くが、他人には優しくできるのに、自分にはとても厳しいんです。これは、自分を優先することができないからです。

●頭では分かっているんだけど
「そうした方が良いと分かったからそうする」これが自分を優先することです。「そうした方が良いと分かってはいるけど・・・」と言った後、それができない理由をあれこれ考えたとしても、それができない本当の理由は「自分を優先することができないから」です。
そういう方は、今までずっと自分を優先せずに、或いは優先できずに生きてきたのではないでしょうか?つまりそれは、周りの誰かや何かを優先することが何よりも大事であると信じて生きてきたということです。
自分を優先することはいけないこと、わがままなことと教えられたのかもしれませんね。私はそうでした。今でも「あやはわがままだから」という言葉がトラウマです(苦笑)
ちなみに、わがままは、自分を優先する際、他人に迷惑をかけることです。自分を優先しても他人に迷惑をかけないならば、わがままとは言いません。

●二重標準に気づく
摂食障害の人は『他人が同じことをしたならば許せる』が、『自分がすると許せない』という二重の標準を持っています。これも、他人を優先すべきだと強く信じているからです。人よりも自分に厳しくすることが自分にとって最善だという考えを頑なに守っているのです。
だから、他人に対しては必要以上に忍耐強くサポートするのに、自分に対しては必要以上に厳しくて批判的で思いやりもありません。
摂食障害に陥り、苦しんでいる今からだこそ、気づいてください。よくよく考えてみれば、自分に厳しくすることは、摂食障害を治したり、幸せになるために何の役にも立たないこと、むしろ摂食障害を悪化させたり、自分を不安や不幸にさせていることが分かると思います。

●摂食障害に陥ると、
摂食障害になると、○か×かの両極端な考え方が酷くなります。と同時に自己否定感も強くなります。
これは脳が疲労し、自分の悪い面や悪い出来事ばかりが気になり、良い面や良い出来事はスルーしてしまうからです。そのため、不必要に自分に苛立ったり責めたり落ち込むようになり、「ダメな自分を大切にする必要なんてない!」という歪んだ考え方を支持するようになります。これが二重標準を更に強めます。

●人は、自分が表向きに装う人物になる
『人は、自分が表向きに装う人物になる』と言われています。もし、あなたが良い人になりたいならば、良い行いをすること。お金持ちになりたいならば、お金持ちのように振る舞うこと。摂食障害を治したいならば、治った人のように振る舞うということです。
皆さんが、摂食障害を克復した人(自分)を装うとしたら、毎日をどんな風に過ごすと思いますか?これは「ミラクルクエスチョン」と言って、とても難しい質問ですが、頑張って想像してみてください。
「全然わからない!想像できない!」という方は、ぜひカウンセリングでご質問ください。
克復した人たちには多くの共通点があります。それらを知り、今の自分からできそうなことをしていくことで、摂食障害の克復を早めることができます。果たしてそれは、二重標準をやめて、自分を優先し許していくことでもあるのです♡

話すことは気づくこと。気づくことは変わること。変わることは安心することです。
今月も皆さまとお会いできるのを、いろんなお話ができるのをとても愉しみにしております♪どうぞよろしくお願いします。

2018年7月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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