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11月のひとこと

●あなたが変われば済む話

「あなたが変われば済むこと!!」と思っている人、つまり、「他人は変えることができると思っている人」が取る行動のことを外的コントロールといいます。それらの行動の多くは、「批判する」「責める」「文句を言う」「ガミガミ言う」「脅す」「罰する」「褒美で釣る」などの人間関係を阻害する致命的な習慣(ネガティブアプローチ)です。これらを使って自分の望むもの(人やモノや状況)を手に入れようとすることが結構普通だったりするのが今の世の中だったりします。親子でもよく見られる光景かもしれません。ちなみに以前の私と母はこのアプローチしか知らず常にぶつかり合っていました(-_-)

 これに対して、人間関係をより良くするために身につけたい習慣(ポジティブアプローチ)があります。こちらは、「思いやる」「傾聴する」「貢献する」「支援する」「励ます」「信頼する」「意見の違いについては交渉する」があります。こちらの行動を取る人は、相手を変えるのではなく「受け入れよう」としています。
両者のアプローチの大きな違いは、相手の価値観を認めているか認めていないかです。

 「相手の価値観を先に認めないといけないの?じゃぁ、私の価値観はどうなるのよ!?」と思った方はネガティブアプローチをされている方ではないかと思います。あや相談室の今月のひとこと(10月のひとこと)にも書きましたが、そもそも「どっちが良くてどっちが悪いか」という価値観を持っていること自体が『問題』なのです。
WIN!WIN!の精神でいれば、人はみな対等な関係です。であれば、「相手の価値観を認める」という気持ちを持っている側から先に積極的に相手を認めてあげればいいじゃん♪ってことな「だけ」なのです。

 ポジティブアプローチは相手をしっかり思いやり見ていないとできないことなので面倒くさいです。(ネガティブアプローチしか知らない、或いはこちらのアプローチに慣れている人は更に面倒くさいと思います)でもポジティブアプローチを「最初に」しておくと、相手に信頼され、結局はスムーズな関係を維持していくことができます。

 おそらく誰でもどちらかと言われたら、ポジティブアプローチができる人間でいたいはず♪そう思った方は、まずは「そうなれたらいいな~♪」と思ってみてください。そう思うことに抵抗感がなければ(心に余裕のあるときに)次はもう少し積極的に、「自分はそれができる人間になって、何をどのようにしたいのか」も考えてみましょう。目的がないことを人はなかなか習慣にはできません。目標を達成するには、それに対する明確な目的が必要です♪目的が曖昧だと「思っているだけ~」で終わってしまいます。まぁ、それでもいいならそれでいいんですけどね(笑)
最後に、目的のポイントは「自分は何をどうしたいか」です☆「相手にどうさせたいか」ではありませんよ~。

2012年11月1日 
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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