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暗闇

20時45分頃。いきなり辺り一面真っ暗闇に。
あれ~?ブレイカーが落ちたのかなぁ?と思いながら、台所の引き出しの取っ手に掛けてある懐中電灯を点け、泣き叫ぶ息子たちにすぐにそれを渡した。すぐに泣きやんだ。小さな明かりだけでもすごく心が落ち着く。でもこれがないとパニックだ。明かりってなんて大切なんだろうと思った。ふと窓の方を見たら外も真っ暗。停電だ!
夜って、電気を消したらこんなに暗いんだーと感心してしまった。とその時、部屋がパッと明るくなった。ほんの数分のことだった。

備えあれば憂いなし。
うちはこんなこともあろうかと、1つ1つの部屋に懐中電灯を置いてあるけど、明かりを求めてパニックになった人たちも多かったと思う。お風呂に入っていた人、夕飯を作っていた人、トイレに入っていた人、スーパーやレストランにいた人。みな、さぞかし驚いたことだろう。
一人で留守番している子供たちもいたと思う。どんなに怖かっただろう。彼らのことや、備えるどころか失うばかりの国にいる子供たちのことを考え、当たり前にある「今」に改めて感謝した。改めて今の自分にできることを大切にしていこうと思った。

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