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5月のひとこと

今日は、最近注目が集まっている『気象病』についてお話したいと思います☂

だるさが続きやる気が出ない。なかなか疲れがとれない。何をしても楽しめないなど、「あれ?これって5月病?」と不安になる人もいると思います。その疲労感ややる気が出ない原因は、急激な気温や気圧の変化に身体がついていかない気象病かもしれません。

●気象病
気象病とは、「気圧変化」「温度差」「湿度の変化」の3つの要因により、身体やメンタル不調を来すことを言います。その症状は実にさまざまで、頭痛、耳鳴りやめまい、関節痛などの持病や古傷が痛む、肩こりや首こり、倦怠感、低血圧、手足のしびれなどがあります。

ご自身の身体やメンタルの不調の原因が気象の変化によるものだとは気づいていない人も多いと思います。一方で、まだまだ気象病の認知度も理解度も低いため、気象病に悩む人たちに対して「弱い」「甘えている」「管理不足」と深刻に捉えなかったり、マイナスのイメージを持つ人も多いと思います。

●異常気象のせい?
気象病に注目が集まっている理由の1つとして、「異常気象」があります。気象病に悩む方は年々増えていますが、その理由として考えられるのは、爆弾低気圧やゲリラ雷雨などの温暖化に伴う異常気象です。これらの異常気象が問題視し始めてから、気象病と思われる症状に悩む方も増え始めたからです。

●気象病と自律神経の関係                                        この気象病との関連性が指摘されているのが自律神経です。
自律神経は体温の維持や調整をする神経です。暑ければ発汗して体温を下げたり、寒ければブルブルと身体を震わせて体温を上げようとします💦気象の変化が激しくなれば、それだけ自律神経の働きも増え、大きな負荷がかかってしまうのです。今後、異常気象がより激しさを増せば、気象病に悩む方もますます増えていくでしょう。

●気象病が増える季節
1年のうちで痛みの発生しやすい季節は、「春」「梅雨」「秋雨・台風」です。つまり、急激に気圧が下がったり、雨が多い季節ですね☂スゴイ方だと、天気予報を聞かなくても、台風が来ると分かる!という方もいます。気圧が急に下がるのを身体で察知し、体感度によって台風がどのくらいの大きさかも分かるそうです。低気圧が来ると古傷が痛み出す、痛みが治まっていた腰痛などが再発するという話もよく聞きます。

●気象病の対策
ズバリ天気予報を見ることです☂
急激な気圧の変化や台風の接近、梅雨のように雨の日が続くことは、天気予報を見ることで知ることができます。それによって、体調が変化するかもしれないと予想することができます。対策が取りやすくするためにいも、日ごろから不調になった日の天候や気温を記録しておくといいでしょう。ブログでも紹介したアプリ「頭痛ーる」もぜひ参考になさってください。

私は、低気圧が来ると気分がぐっと下がります↓↓これに睡眠不足が重なると最悪です💦気持がものすごく落ちてしまいます↓↓↓

ただ、テレビで天気予報士が「明日は低気圧が発達しながら通過します」などと言っていると、気分が落ちる前にそうなる覚悟ができるようになりました。気持が落ちても「低気圧のせいだからしょうがないか」とダルダルな自分を責めずに、家の中でゆっくりゴロゴロと過ごすようにしています。

●気象病に効く薬                                              気象病+リモートワークや授業による肩こり、首こり、頭痛に悩む方も増えています。
最近では、気象病(気圧の変化に対応した)用の頭痛薬も売られるようになりました。例えば、キアガード(ロート製薬)、テイラック(小林製薬)がそうです。これらには、体に溜まっている水分を調整する漢方薬・五苓散(ゴレイサン)が入っています。気象病の方は、気圧が下がり始める前に飲むと効果的です!ちなみに、気象病の場合は抗うつ剤や抗不安剤はあまり効果が見られないようです。

●気象病チェックリスト                                          □1)天候が変わるときに体調が悪い
□2)雨が降る前や天候が変わる前に、なんとなくそれを予測できる
□耳鳴りやめまいが起こりやすい
□肩こり、首こりがある
□姿勢が悪い(猫背・反り腰)
□乗り物酔いしやすい
□PC作業やスマホの使用が多い(4時間以上/1日)
□ストレッチや柔軟体操をすることが少ない
□歯ぎしり、顎関節症、食いしばりがある
□エアコンが効いている部屋にいることが多い(季節問わず、エアコンが苦手)
□日常的にストレスを感じている。(特に精神的ストレス)
□更年期障害かな?と思っている(男女ともに)

1)と2)が当てはまると気象病の可能性大です。気象病の症状の強い方は、チェックに該当する箇所が増えてくる傾向にあります。

天気と同じで、人生もなかなか思い通り予定通りにはいかないものです。雨が降りそうなときは傘を、太陽がまぶしすぎるときは日傘を持ち歩くように、移り変わる体や心の変化にも「傘」になるものを見つけてその都度対応していけたらいいですね☀

今月も皆さまといろんなお話ができることを愉しみにしています♡
どうぞよろしくお願いします☺

令和3年5月5日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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