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11月のひとこと

●伝染する気持ち
あなたが相手のことを「信頼できる人」「安心できる人」「楽しい人」として見れば、その人はあなたにとって「信頼できる人」「安心できる人」「楽しい人」になっていきます。
でも、あなたが相手のことを「信頼できない人」「不安にさせる人」「つまらない人」として見るようになれば、その相手はどんどんそういう人になり下がっていきます。

●あなたの見る目が変わったから
相手のことを大好きなのに疑ってしまう。信じたいのに信じられない。楽しく過ごしたいのに楽しめない。
自分がそう思うようになったのは、相手が変わってしまったせいだ!と思っていませんか?

それは、あなたの相手を見る目が「疑う目」に変わったからです。
相手を見る目が変われば、相手への気持ちも変わります。疑いの目で見れば、当然相手の些細なことも気になるし、許せないし、がっかりしてしまいます。
楽しかったころは、楽しいことしか見ていなかっただけです。

●自分が信じていることが「真実」
相手を信じられないということは「相手を想う自分の気持ちが信じられなくなった」ということ。
要するに、あなたの気持ちが変わったということです。そしてその気持ちが相手に伝わってしまっているということです。

●人間関係は心の鏡
相手の長所(魅力)を認めながら付き合えていれば、その人との関係は大いにして良好です。でも、相手の短所(欠点)を気にしだすと次第に関係がうまくいかなくなります。
あなたの人間関係は、あなたの心の在り様を映した鏡です。

あなたと相手が不仲になったのは、あなたのせいだ!と言っているのではありません。あなたのせいでもなければ、相手のせいでもないということです。
相手を責めたところで、或いは自分を責めたところで、関係性が良くなることはありません。

良い関係のコツは、深読みしないこと、気にしないことです。
なんでも良く見えてしまう眼鏡よりも、ぼわっとぼやけて見える眼鏡をかける。そんな気持ちでいる方が良い関係が続くと思います。

●選択理論
「選択理論」は、自分の行動は自分の選択であると自覚することであり、自分の言動に責任を持つことで、考え方や行動を変えていくことができるという考え方です。
(理論には「結果を予測できる」などの様々な効用があり、無駄な体験や試行錯誤を避けることができるとされています)
あなたがもう子供じゃないならば、大人ならば、ぜひ「選択理論」の考え方を実行してみてほしいです。

何かあるたびに、自分ではない誰かのせいにして怒っている人がいるとします。
このとき、「相手が私を怒らせる」と考えるのではなく、「自分自身が怒りを選択している」ことを知る(自覚する)のが「選択理論」の考え方です。

「相手が私を怒らせる」という考え方だと、問題は常に相手側にあり、いつも自分が被害者だと思ってしまいます。
これだと、いつも「相手が変わればいいんだ!」と思うだけなので、自分を変える気にはなりません。
こういう人は、「自分を怒らせるようなことをする相手が悪いんだ!」と本気で思っています。だから、自分の問題行為を変えようという気にならないのです。それどころか、相手のせいで自分は加害者になってしまったんだ!!という被害者意識もあるため、余計に怒りが増します。

でも、いつも他者が自分の思い通りに行動してくれるとは限りませんよね。そんな時、ついイラッとして使ってしまう言葉があります。「~しなければダメでしょ」「~しなさい」というような命令(強制)的な言葉です。

この言葉を使うときは、無意識に相手を自分の思い通りにコントロールしようとする心理が働いています。これを「外的コントロール」と言います。「外的コントロール」は大切な人間関係を破壊していきます。いわゆる毒親、DVやパワハラ加害者などは、この外的コントロールを強いる人たちです。

「~しなさい!」「~しなければダメでしょ!」などの命令的・強制的な外的コンロトールの言葉には、「私の言う通りにしなかったならお前に罰を与えるぞ」という脅しや、「これをすれば褒美をあげるぞ」という条件が含まれていることもあります。
このような親が子にする「条件付きの愛情」も外的コンロ―ルであり、これは愛情とは言えません。

この「外的コントロール」とは正反対の心理学にあるのが「選択理論」です。
毒親やストーカー、DVやパワハラ加害者などが、選択理論を用いて「自分の言動の責任は全て自分自身にあるのだ」と自覚することができるようになると、自分の言動を自分で改め、自分の内的コントロールができるようになります。

ただ、被害者意識が強い人は、元は自分自身も外的コントロールの被害者であったケースが珍しくありません。加害者になってしまった自分と向き合うのは、被害者だった過去の自分と向き合うことでもあり、これはWで辛い作業になります。自分だけがなぜこんな苦しい思いをしなければならないんだ!?と思うとやるせない気持ちになることも多いため、複雑な心境(ありのままの自分)を受け止めてくれるサポーターと二人三脚で行なうことを勧めます。

「選択理論」の言葉は、相手を思いやる気持ちに溢れています。信頼される人や人望の厚い人の言動は、選択理論そのものだったりします。この人といると安心する、自信が沸いてくるなど、自己肯定的な気持ちにさせてくれる人がいれば、ぜひその人の言葉を真似してみてほしいです。

「自分の言動の責任は全て自分自身にある」という自覚を持つことは、自分の心を開放し自由になるためのものであり、決して自分を責めることでも、自分ひとりで全ての問題を解決していけ!と言うことでもありません。
「外的コントロール」を止めて「選択理論」に置き換えることで人間関係も良好になり、自分自身のストレスや疲れも減らせていくことが出来ます。

とはいえ、言うのは簡単、実行するのはかなり難しく、継続は更に困難です。
せめて外的コントロールをしないよう意識していたいものです。どう意識すればいいか。ポイントは、「この言葉を言ったら、相手との距離は近くなるかな?遠くなるかな?」という質問を自分にしてみることです。

でも、どんな人でも心に余裕がないときは、つい外的コントロール口調になりがちです。「あーー、やってしまった」と思ったら、素直に謝りましょう。謝る時の言葉に思いやりを込めましょう。
娘に当たってしまったら、娘のお弁当にマジックで「ごめんね😢」と書いたみかんを添えてます・・・^^ゞというクライアントの方がいました。かわいいですよね♡

自分の機嫌は自分で取れる大人になりたいものです☺
そのための方法の1つとして、不機嫌が止まらないときは、利害関係のないカウンセラーにそれを吐き出してほしいです。
利害関係のある人に言えば、言われた相手も不快にさせるけど、カウンセラーはそれが仕事ですから、不快になるどころか話してくださったことに心から感謝感謝です♡

今月も皆様といろんなお話ができることを愉しみにしております。
対面カウンセリング(池袋駅近くで)、電話カウンセリング(Skype・Line可)どちらも大感激です!
どうぞよろしくお願いします。

令和2年11月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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