摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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1月のひとこと

●ネガティブなアクションもポジティブに❤

日本の精神医療や教育は、欧米と比べると10~20年、いや100年遅れている!と嘆く方々がいらっしゃいます。私もそう思う時はあります。ただ、それぞれの国の文化や歴史など全く異なる事情を無視して、進んでいる・遅れてるという視点だけで見るのはどうなのかな?と思います。
私は海外と言えばアメリカしか行ったことがありませんが、両国の様々な違いを肌で感じ、日本がどれほど安心して暮らせる平和で衛生的で安全な国であるかを痛感しました。
どの国に生まれようと、自分の性質に合わない環境で生活をし続けると、心身に不調を来たしたり、自分らしさを見い出せなかったり見失ってしまいます。
自分の居場所は自分にしか見つけることはできません。そのために自分に合わない何かをやめる・逃げる・避ける決断をする時期もあるでしょう。「やめる・逃げる・避ける」はネガティブな言葉に思えますが、自分に合うものを見つけるために使う場合は非常にポジティブです。それなりの勇気や覚悟が要りますが、時と場合によっては必要なリスクだと信じて諦めずに使ってほしいです。そうすれば必ず必ず自分に合った居心地の良いそれらを見つけることができます。

●カウンセリングの利用法
NYに住んでいる友人から「カウンセリングを利用しない人は、どうやって自己管理をしているの?」と真顔で聞かれたことがあります。その友人は「私は利害関係のある人たちとは良好な関係でいたいし、有意義な情報交換をしたいの。彼らに弱音や愚痴は言わないし言いたいとも思わない。変に気を使われたり同情されたくないしね。カウンセリングを定期的に利用して、愚痴や弱音も含め口から出てくるあらゆる自分の感情にしっかり耳を傾けているから何の問題もないよ。私にとってカウンセリングはアクティブな瞑想って感じ」と言いました。
「目的、無駄、意味のないことを嫌う、合理的な生活を好むあなたらしいね」と私が返すと、彼女に「え?少なくとも私の周りではこの考え方がふつうだよ(笑)」と言われました。
確かに、私のクライアントの方にも彼女のようにはっきりとした目的意識を持ってカウンセリングを利用されている方はいらっしゃいます。いわゆる自立タイプの方です。
自立タイプの方は、カウンセリングを「心のメンテナンス」に利用し、ご自分の悩みなどを家族にも他人にも言わない&言いたくないタイプです。私だけがその方の悩みや心の内を知っているという感じです。
一方、周囲の人たちにご自身の悩みを言いたいけど言えない・甘えたいけど甘えられない方もいます。疲れたり傷ついた心を癒やすために、カウンセリングを「心のエステ」として利用しにいらしてくださる方々です。このタイプの方は、カウンセリングを受けることで徐々に周囲の人たちに自分の気持ちを言えたり甘えられるようになってゆきます。
いずれのタイプの方にしても、自己管理能力があるからこそカウンセリングを利用してくださっているのを強く感じます。みなさん(ご自分が思っている以上に)強くてステキです。本当にそう思います。

「やっぱりダメじゃん…」と思う出来事があっても、それも1つの経験です。ご自身が今までに体験してきたことや出会ってきた人との関係の中で得た知恵や知識の中には、必ず幸せになるヒントがあります!!
そのヒントが見つけるための心のメンテやエステが「カウンセリング」だと思って気軽に利用して頂ければと思います。

2017年が、皆さまが「自分を好きだと感じられる1年」になりますように☆彡本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年1月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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